そこで食べたから、わたしでいられる
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そこで食べたから、わたしでいられる

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「店舗」という、いわば1つの物語を日々進めていく身としては、「思い出してもらえる」ことがどれだけ大切なことか。 町の中の風景と、記憶に組み込まれながら、また前へ進む。 疫病の時代がやってきて、好きなお店に食べに行くことが難しくなり、自分の輪郭がだんだんぼやけていくような感覚におそわれました。  特に、喫茶店やカフェで過ごす時間が好きだったわたしは、そこで食べるということが、自分自身と出会うことだったんだと気づきました。  外食は、その場所の空気や食材、働く人といった、他者を食べるということ。そこでの他者との接触が、わたしという輪郭を生んでいた。  だからわたしは、思い出す。そこで食べた喜びを、他者を、わたしを、忘れないために。  2017年から2020年にかけて、好きなお店に行き、味や匂いや音を、肌触りや感情といった経験に置き換えてinstagramに残してきた記録を、  2020年4月29日のわたしがいま新しく生きた記憶として、まとめたのがこの小さな1冊です。   著者は、全国で朗読会や本の企画を行うignition galleryの熊谷 充紘さん。先日はNY在住の作家バリー・ユアグロー『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』を柴田元幸の翻訳で企画・発行を行いました。  《訪れたお店》 喫茶 carta(岩手) / ブレイク(福島) / nicolas(東京) / ウエスト青山ガーデン(東京) / 原美術館 カフェダール(東京)/ circus(東京) / コマグラカフェ(東京) / SALON DE THE LeRoux(愛知) / 喫茶 青砥(愛知) / mado cafe(愛知) /喫茶 月森(兵庫) / トアロードデリカテッセン(兵庫) / cafe moyau(岡山) / 橙書店(熊本)  全国14店舗、17メニューの、食と記憶のスケッチブック。林雅子の絵が、記憶を開き、息を吹きこむ。  『そこで食べたから、わたしでいられる』 著者:熊谷 充紘 発行:ignition gallery 発売日:2020年6月23日 判型:A6判 /中綴じ ページ数:24P 装画・挿画:林雅子 装幀:横山雄(BOOTLEG)  《プロフィール》 熊谷充紘(くまがい・みつひろ) 1981年愛知県生まれ。フリーで編集や企画を手がける。ignition gallery主宰。小さな火を絶やさぬよう、心に遊びを生み、風を吹き入れている。