



部屋に射し込むやわらかな光のような音楽。
「聴いていると子供の頃を思い出す。」
その時の店内でのお客さんとの会話が、このアルバムのすべてだったように今も思う。初めて目や耳にするのに、“懐かしい”と感じる物事がある。何かしらその人の中にある心象風景と共鳴する、“何か”としか言えないものが。
隣の部屋で弾いているような親密さ。日々の生活への慈しみのまなざしと、誰しものささやかな日常を支える音楽として作られた、”スティルライフ“シリーズ。長期自宅録音により作られた楽曲から、より深く静謐で、秋冬の装いを持つものが『スティルライフⅡ』では選曲されています。
日々繰り返す生活のリズムから生まれた音楽が、聴く人の生活に馴染んでいく。
Mute : PIANO SOLO album
『スティルライフⅡ』/haruka nakamura
〈Track listing〉
1 光の午後
2 小さな祈り
3 トワル
4 君の窓を開けて
5 十二月へのストローク
6 凪
7 悲しみを持たずに
8 透きとおり、ひかるもの
9 フォーマルハウト
10 ベランダの月
11 君は夕暮れに
12 球体と部屋
13 8番目のポートレイト
14 一篇の賛歌
15 街の灯
『その後のスティルライフ制作日誌』ブックレットつき。
*ジャケットは、組み立てて飾れます。
日々に寄り添う、優しく静謐な旋律たち。
ミュート・ピアノで彩られた、生活に寄り添う「スティルライフ=静物画」として、慈しみの光を。
CD[2020年11月13日リリース]
LP[2020年12月18日リリース]
スティルライフ
レーベル : 灯台
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各地を旅し、音楽を続けていたharuka nakamura。
出会う美しい風景や人々たち。 それぞれの土地でインスピレーションを受け、新たな歌を生み、 ライブ表現する循環を大切にした活動を続けていた。
長い旅の途上で生まれた旋律のデッサンたち。
それらのスケッチを推敲し、自宅のミュート・ ピアノで録音を開始。祖父の静物画を部屋に飾り、 日々をポラロイド写真に撮りながら、 初の長期ピアノレコーディングに臨み完成したこのアルバムは生活 に漂う「静寂」に等しい優しさを持つ楽曲たちを生んだ。
作曲の日々の様子は「スティルライフ・制作日誌」としてweb公開されています。
https://toudai.harukanakamura.com/
2020年4月には、初のピアノソロアルバム『スティルライフ』がCD・LPともにリリース。
奇しくも目まぐるしく変化した、混沌とした世界の中で、このアルバムは多くの人の日常のささやかな灯りとなった。続編もまた、より深淵な慈愛の旋律が、誰しもの生活を仄かに照らす。