





就活での違和感からはじまり、真鶴出版と建築家トミトアーキテクチャとが宿2号店を作るまでの物語。そしてその先にあった“生き方/働き方”としての「暮らし中心主義」。
「自分たちが好きな場所に住み、好きな仕事をして暮らす」
それは単に収入を確保していくことだけではなくて、周りにいる人の顔が見えていて、その間に自分がいる生活。昨日と明日がつながっている実感はきっとそこにある。
キーワード : ローカルメディア、建築、アメーバ式のカルチャー、味のある町etc...
『小さな泊まれる出版社』
はじめに
columm真鶴のこと
泊まれる出版社をつくる
プロジェクトメンバー
1真鶴に来るまで
2 泊まれる出版社のはじまり
3背戸道の家とトミトアーキテクチャ
4 どんな場所にするのか?
5 怒涛の工事期間
資料1 設計図の変遷
資料2 予算と実績
資料3 スケジュール
columm『美の基準』のこと
小さな町で見つけた未来
対談1コトと向き合う建築家
対談2ポップとソーシャルのあいだ
細部にある物語
建築写真
おわりに
編著 川口瞬 來住友美
発行所 真鶴出版
A5変形、176p
初版 2019年12月20日
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読んでると、胸の奥のほうがざわざわと揺さぶられた。
きっと、心の隅でずっと自分がやりたいと憧れてた
出版のあり方が詰まっていたからだろう。
美しくかわいいページ構成。
「移住者を増やすのではなく、好きな人を増やす」。
とてもいい言葉。
愛と血の通った、とても素敵な本だった。
――――三島邦弘[ミシマ社代表]
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地方で仕事に取り組んている人や、これからの生き方、働き方について
考えている人に手に取っていただきたい一冊です。