


“誰かのためになる
瞬間は、いつも
偶然に、
未来からやってくる。”
コロナ禍に注目される「利他」と、背中合わせにある「利己」による困難さ。
立川談志の落語論を軸に、宇多田ヒカル、ヒンディー語、仏教、料理、民藝、九鬼周造の「偶然性」…と、話がくるくる深まっていく「利他論」の決定版。
“私は「今」の意味を未来から付与される。”
東京工業大学で伊藤亜紗さん、磯崎憲一郎さん、若松英輔さん、國分功一郎さんらで行われる「利他研究」や、『料理と利他』(共著:土井善晴)からつづく利他論です。
『思いがけず利他』
著者: 中島岳志
発行: ミシマ舎
2021年10月刊