


「穏やかな音楽を集める」CDショップ“雨と休日”の13周年記念CDを2022年も入荷しました。店外から町の喧騒が漏れ聴こえる店内にて、雨の静かな日には流していようと思います。
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〈雨と休日webページより〉
地面を打つ雨が染みてゆきやがて地中に水の流れを作る、その循環をも描いたような音楽。高木正勝による映画『静かな雨』オリジナル・サウンドトラックを雨と休日の自主レーベルよりCD化しました。
中川龍太郎監督作品『静かな雨』(2019年公開)は、音楽が流れる時間の比率が高い映画で、その多くは環境音と音楽の中間のようなサウンドです。主人公たちのまわりに生まれる物音がすでに存在感を持っていたことから、音楽を担当した高木正勝はその物音との調和を目指しました。プリペアドピアノ(弦に物を挟むなどして音色を変えるピアノ演奏技法)の音色が特徴的であり、物音あるいは雨音のようにも聞こえるそのサウンドが物語性を広げるように映画に添えられます。はっきりとしたリズムやメロディが無い前半から徐々に美しいメロディが増えていく後半という流れが、主人公たちの葛藤や相互理解、そして覚悟を表しているかのよう。
ジャケットデザインは青木隼人が担当。映画のスチール写真を使わず、少しグレーがかった紙に銀の箔押しが施された封筒状のオリジナルデザインジャケット(アートワークは高木氏の奥様)によって、1枚通して生活の中のBGMとして流すこともできる、ひとつの音楽作品として生まれ変わりました。
“『静かな雨』の音楽は、一筆書きのように即興でプリペアド・ピアノを演奏しました。
映画本編を最初から最後まで見ながら弾いたので、映画とセッションしているような、自分も登場人物のひとりになったような気持ちでした。
映画を観てもらえると直ぐに気付かれると思いますが、足を引きずる音、たい焼きを焼く金属の音、自転車が倒れる音、雨や川の音、町の音などが、台詞以上に心に響いてくる映画だと思います。
これらの音と共にこの映画の世界をつくることができればとピアノを奏でたので、楽器を演奏しているというより、物音を立てているような、雨音のような、空気のような、隙間だらけの音楽になっています。
スピーカーでぼんやり鳴らしてもらうと、周りの音と混じって面白い効果が現れるかもしれません。”------高木正勝
01. 恒星
02. こよみ
03. スティル・ライフ #1
04. 丘の家々、日記
05. 強い力
06. 流
07. 星座
08. 自転
09. プラネテス
10. 静かな雨
11. 月の雨
12. スティル・ライフ #2
13. 恒星(残響)
14. 円環
15. みずうみ
16. 花の雨
17. 連星
18. 軌道
19. スティル・ライフ #3
20. ゆき
21. スティル・ライフ #4
22. ゆき(残響)
23. みずうみ(残響)
24. 記憶の雨
25. 恒星(無数の)
26. それぞれのめぐり
total playing time: 75:08
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雨と休日11周年記念CD(2020.3)
『静寂の隣人たちへfor the neighborhood of silence ―/V.A』
https://kitchen-uchino.stores.jp/items/5e99e84534ef01661655fb3c
雨と休日12周年記念CD(2021.3)
『meditation in the shelf /Sakanoshita Norimasa』
https://kitchen-uchino.stores.jp/items/6222127c047a9d49dbacb045
こちらも引き続き取扱しております。